歯科衛生士のお姉さん

友だちのお父さんが歯医者さんだった。いつも柔和な顔をして、遊びに行くと僕らを甘やかしてくれるような人だったが、虫歯なんかになってお世話になると、実に怖い「歯医者さん」になった。
僕がいくら痛くてビービー泣いていても、決してその手を緩めようとはしなかったし、歯の中身の悪いところも思いっきり、根こそぎ削り取っていった。
しかし、痛くて怖いそんなとき、歯医者さんの隣にいる若い女の人が、微笑みながら元気づけてくれたことで、だいぶ気持ちは楽になったような気がした。その女の人のお仕事は歯科衛生士なんだとあとで知った。
歯科衛生士っていうのは、歯医者さんの隣に立ってそのお手伝いをしたり、あとは治療によっては直接、患者さんの口の中にふれて処置を行なってもいいとされているひとたちのことだ。
日本にいる歯科衛生士のほとんどが女性であることから、女性が社会に参画する機会という面でも注目されているものだ。彼女たちは歯科医院や、総合病院の中の歯科、市の保健所や企業の診療所などに勤めているんだけれど、歯科衛生士って、具体的にはどんなお仕事をする人たちなんだろう?

友だちのところにいた歯科衛生士のお姉さんは、結婚か何かして、もう街を出てしまったけれど……。

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